「藤堂様、いつも団子を買ってきて下さいますもんね。」 青葉はどうりで、と納得した。 「俺は好きだけど、青葉も好きか?」 「はい。私も大好きです。」 訪ねる藤堂に青葉は小さく首を縦に振った。 「な、なんか俺のこと好きって言われてるみたいで照れるな。」 藤堂はぼそりと呟いた。 「藤堂様、どうされました?」 「な、何でもないよ!」 顔を覗き込む青葉から藤堂はぱっと離れた。 「また、来ような。」 にっこり笑う藤堂に、青葉はまた頷いた。 それを見ている男が一人。