その後解れの直しは順調に進み、完成した。 「出来ました」 私がそう言うまで、お互い何も喋らなかった。 『緑』。 呼ばれて、こんなに嬉しいのは、こんなに宗が高鳴るのは初めてだった。 袖を通す音を後ろに聞きながら、私は胸の火照りをどうしようかと両手で押さえていた。 「着た」 輝助様の声に、私は振り向いて輝助様を見る。 「着づらくはないですか?」 私が問うと、輝助様は頷いた。 「大丈夫だ。ありがとう」