「お父様も、お母様も……」 私は針の手を止めた。 「だから、親戚を頼ってきたんだ。そしたらお前に捕まった」 「つ、捕まっただなんて……すみません……」 私は今更失礼な事をしてしまったかと不安になった。 ぶつかっただけでもすまないことなのに、裾が解れてると言って無理矢理っぽく連れてきてしまった。 「本当に、申し訳ありませんでした。無理矢理連れてきてしまって……」 私はもう一度謝った。 すると、 「いいんだよ。きっと何かの縁だろ。宜しく。緑」 と、輝助様が微笑んだ。