「俺は、輝助。輝くに助けるで、輝助。」 「いいお名前ですね」 私は微笑んだ。 「輝助様はここら辺にお住みなんですか?見かけたことがないのですが」 「俺は会津から来たんだ」 「会津というと、北の方の?」 「あぁ」 輝助様はそれだけ答えた。 「何故江戸に来られたのですか?」 「一緒に住んでた母親が死んで、親戚がこの辺りにいるらしいから、その人に会いに」 輝助様は淡々と答えた。 「あの、申し訳ありません。ずかずかと聞いてしまい」