「今、お茶をお持ちしますね」

「お、悪ぃな。喉渇いてたんだ」

青葉は懐かしさを胸に抱えお茶を注いだ。

「どうぞ」

「ありがとな」

青葉は渡したお茶を、永倉は美味しそうに飲む。

「どうして此処に来られたのですか?」

一息付いた永倉に青葉は尋ねた。

「俺は今、新選組の事をまとめて、本にしてんだ。それで、青葉ちゃんにも聞きに来たって訳なんだが」

永倉は青葉をちらりと見た。

「青葉ちゃんが覚えてる新選組についての事、教えてもらえねぇか?」