青年はちらりとこちらを見ると、 「何もないから大丈夫」 と答えた。 「良かったです。少し強引に連れてきてしまったので心配だったんです」 私はそう言うとまた縫い始めた。 「あんた、緑って名前なのか?」 急に青年が尋ねてきた。 「はい。そうですが、何故それを?」 「さっきあんたのおふくろがそう言ってたから。」 「あぁ。なる程。あなたのお名前は何というのですか?」 私も聞いてみた。