咲き誇る花


それから少しして。

ちくちくちくちく

私は青年の着物を直していた。

ちくちくちくちく

何も喋らない。

そういえばこの方、名前はなんというのかしら。

でも、聞いても答えてくれるかしら。

それに、この方に用事があったりはしなかったかしら。

無理に連れてきてしまって、大事な用事があったらどうしましょう。

思い切って、話しかけてみた。

「あの、この後のご予定とかは、大丈夫だったでしょうか?」