「自己申告で払うんだ…。」
不思議で仕方なくて、アタシとのぞみはまた目を見合わせた。




「人情たい。」
美樹さんがにこにこして言った。



アタシもこれからそんな人情にふれられる旅ができるかな…。




 その後、軽くドライブをして、海辺におりたり、少林寺の発祥の地に行ってみたりした。


 1・2時間ほどドライブした後、私たちは集合場所になる駅へと向かった…。



「ありがとうございました!」

荷物をおろしながら、のぞみが美樹さんに言った。


「美樹さん、ありがと。またね☆
 あ、そうだ。これお土産。たこ焼きようかん。まずそうでしょ?」


美樹さんは、プッとクラクションを鳴らして帰っていった。