3日目の朝。今Θはのぞみのケータイからアタシの知らないバンドの音楽が流れて目が覚めた。



 布団の中でモゴモゴしているのぞみは放っておいて、とりあえず着替えた。



 今Θはアタシが午後から教習だ。だから、時間はあるけど、目が覚めたからには、起きておこうと思って。




 普段はしないけど、時間があるからと化粧をする。それに、日差しが強いから、日焼け止めを塗るついでに。



 化粧しながら、寝ているかどうかわからないのぞみに声をかける。
「のぉんー。おきんかぁ。あんた、朝から授業やろげ。はよおきんかあ。」


「う"ーん…。もうちょっと…。」


「何言っとるがけ! もう教習の1時間前きっとるよ。」


「ウソっ? ほんまやあ…。起きないけん…。」


「あんた、昨Θ寝坊しよったんやから、しっかりしぃやぁ。」


「わかっとるってばッ。」
のぞみはやっとモゴモゴと動きはじめて、部屋に備えつけてあるユニットバスのトイレにいった。