『あかねー!おせぇよ!』
『ごめーん。おはよー☀』
高校に入って祐ちゃんを幼馴染として
じゃなくて男の子として好きになった。
でも告白は出来ないまま・・・
高校2年生にまでなってます。
階段をトボトボ降りてくる私に
『おいてくぞ。』
少し怒っている
『ごめんなさーーい!』
祐ちゃんは怒るとこわいからなぁ
片道30分、学校につくまで
必要なこと以外話さなくなってしまった。
いつものように私はまるで
犬みたく祐ちゃんの後ろを歩く。
今日もまた、隣にいけないまま
学校についてしまう。
私にとっては短すぎる片道が
憎くてしかたなかった。
『あーかーねー!』
『おはよう。あかねちゃん♪』
友達が来ると同時に祐ちゃんは
だんだんと離れていく。
『待ってよ・・・』
かすかに言った私。
まぁ聞こえてないでしょ。
『あかねー教室行こうよ』
『わかった!恋はエスカレーターね』
仔呬灯(これとう)恋(れん)。
この子は妊娠中。
彼氏・・・というかもう旦那さんかな?
旦那さんは3歳年上で結構かっこよくて
しっかりしている。優秀だし。
恋は今安定期に入って午前中だけの授業参加を
許されている。
『たまには階段つかわせてよ~泣』
『だめよ。恋ちゃん。』
『あおい!もっと言ってあげて』
『そうね!だめだめだめだめだめだめだめだめ』
千湖莉(ちこり)あおい。
この子にも彼氏がいて運動神経がいい。
彼氏さんは勉強は苦手な人なんだけど、
祐ちゃんと仲良くて
最近一緒にいるところを何回も見ている。
あ・・・あおいは妊娠していないよ