恋を知らない少女。


それはさておき、私の通う南雲-nagumo-中学校は全学年10クラスあって県で1番生徒数が多くて有名らしい。




校舎は大きく4階まであって、1階は職員室、美術室や調理室や理科室などの教室がある。




2階は3年生、3階は2年生、4階は1年生って感じに教室がある。




私と愛莉は3-7だから2階!




1年生の頃、4階まで階段で上がるのは本当に大変だったよ…




「尋ってば!話し聞いてる?さっきから変な顔してどうしたの?」




愛莉は心配そうに私の顔を覗いてきた。




「え、変な顔してた?ただ、1年生の頃の階段の辛さを思い出してただけだよ」




「なんだー。心配して損したー」




「えー。ひどーい」




話に夢中になっていたのかいつのまにか教室の前まで来ていた。