恋を知らない少女。


「おぉ!市野、お前学級委員やってくれるのか?」




先生はまた嬉しそうな顔をした。




「はい、僕でよければ」




クラスが一気にざわめいた。




「えぇ〜!なんで市野くんが!」




「うゎ。一ノ瀬マジ調子に乗りすぎだろ」




ぶりっ子女子共のテンションが一気にどん底になった。




だから、丸聞こえだっつーの。




しかも、調子になんてこれっぽっちも乗ってない。




「じゃあ2人とも前に出てきて専門委員決めてー」




「はい」
「分かりました」




「では、これから専門委員を決めたいと思います」




私が話し出した瞬間皆が自由に遊び出した。




愛莉の方を見るとおどおどしていた。




ふふ、愛莉面白い。ってそんなこと考えてる場合じゃなかった。