「 今日の給食はプリンだぜ。」




そういって、先輩ははしゃいでました。


弱い私が涙を見せると、先輩はずっと私の背中をさすってくれました。




「 大丈夫。俺がいるから。」







サボって保健室に来てくれたときも、嬉しかった。




だけど、先輩は先輩の道を歩まなければなりません。



自分の道は自分のための道。







お願いだから、お願いだから…。




私のせいで先輩が傷ついて欲しくなかった。








だから、あの時先輩に「 帰ってください 」と怒鳴りましたね。





先輩の、あの悲しい笑顔、
片時も忘れたことはありませんよ。