「遅いかもしれませんが、僕はこれから父を尊敬します。そして……願わくば、息子に尊敬される父になりたい」 そう言った彼の瞳は、とても強く輝いていた。 「私にも、手伝わせてもらえないかしら」 「え?」 こんな危険な世の中だ。 「私が、貴方達を。いえ、みんなを守る」 そう。 「きっと、フレイはそう願っているわ」 横にいた少年が、無邪気な笑顔で私のスカートの裾を引っ張った。