「待って、おねえちゃん!」 去ろうとしている私に気付いたのか、少年が私を追いかけてきた。 「おねえちゃん、凄いね!ありがとう!」 ニコニコと笑う少年の頭を、私はそっと撫でた。 「あんまり、パパに心配かけちゃダメよ」 「うん!」 そんなやり取りをしていると、少年の父親も私の方へとやってきた。