「おねーさん、なんで……?」 怯えたような目。 この子は、私が兵器だと知ったら一体どう思うのだろうか。 しかし、今はそんな事を考えている暇などない。 「いいから、早く私に掴まって。パパとママに会いたいでしょう?」 その一言で少年は自分の状況を思い出したようで、力強く頷いて私の腕にぎゅっとしがみついた。