「フレイ」

翌朝のフレイはベッドで眠ったままで、返事がない。
死ぬときはここが止まるんだ、と昔教わった左胸を触る。
フレイの機能は、停止していた。
いつもよりも少し冷たい気がしたけれど、寝顔はいつもの優しいフレイのまま何も変わってはいなかった。