「はーっ!!


上手いね、ビールは!」


昼間っからごくごくとビールを飲む父、らしき人の隣に座りみんなでテーブルを囲んでいる。


「親父さん、お久しぶりですね。」


「あぁ、カイも一輝も俺よりでかくなりやがって。

って‥‥。」


カイ「どうしましたか?」


「なんでこんな所に凛が居るんだ?」


一輝「そう言えばそうでしたよね。」


「お父さん、カイ達とは友達でよく此処を出入りさせてもらってる。」

お父さんは少し複雑そうな顔をして、またニコニコと笑みを浮かべる。


「そうか。そこの嬢ちゃんは?」


「あ、佐月っていいます。一輝の彼女てです。はじめまして!」


「ふーん、一輝良かったじゃねぇか。可愛い彼女がいてよ。」

「ありがとうございます。」


り「ねぇ、お父さん。」

「なんだ?」

り「逆になんでお父さんがこんなところに?なに、親父って。」


まぁ知ってるんだけどね。


本人から言わせないと意味ないじゃん?


「あっ!!

いや‥それは。」


苦笑いを浮かべなんとか逃れる策を考えてるのがばればれ。

カイ「親父さん。本当のこと娘さんにはいった方がいいですよ。家族なんですか。」


一輝「俺もそう思う。」


り「カイ、一輝‥。」


ありがとう、と目線で合図する。


り「お願い。

本当のこと知りたい。お父さんが何者なのか。」


詳しい事はこれを知ってからでいい。