り「そ、そうなんですかっ!?」

思わず身をのりだしてしまう。

カイ「だって、お父さん古屋柳だろ?」

り「そうです。」

カイ「そっか。

娘さんってりんちゃんだったんだね。」

り「はい。

それで、パパは今何をしてるんですか?海外出張っていってずーっと会ってなくて‥‥。」

カイ「ごめん。はっきりは言えないんだけど簡単に言えば取引かな?」

り「取引‥ですか。

ありがとうございます。色々教えてもらちゃって。」

カイ「いーよ。

桜木組の姫様だしね。

それぐらい知る権利があるよ。」

り「姫様って、なんですか!

パパが桜木組だってまだ実感わかないのに。」

カイ「それもそうか。

でも今まで柳さんもよく、隠せたなぁ。ある意味すごいや。」

り「あはは、ですね。」

カイ「あ、りんちゃん。

そこどうしたの?」

り「え?」

カイ「ほら、ほっぺた腫れてる。」

すっと触られて触られた所がカアッと熱くなる。

り「いや、昨日お母さんと喧嘩して。」

カイ「冷やさないとダメだよ。

ほら、保冷剤。」

り「すみません。」

やっぱり、紳士なひとだな。

カイ「あと、お兄さんのこと俺も調べとくよ。」

り「わーっ。有難いです。」