「いや!ごめん!なに?」
私はすぐに後ろを向いて柴田君と向き合った。
大きすぎて見上げちゃう…。
「場所なんだけど、社会科教室ってとこなんだけど知らないよね?」
「うん。分からない」
まだ売店と音楽室、愛巳に案内してもらったところくらいしか分からない。
「そしたらホームルーム終わったら一緒にいこーぜ」
柴田君がニコッと笑ってそう言った。
「是非、お願いします!」
私は柴田君にむけて軽くお辞儀をした。
「そんな、敬語とかお辞儀しなくていいから」
はは、と楽しそうに笑う柴田君が私に向けてそう言ってきた。
「あは、ついつい使っちゃうんだよね、敬語とか」
「分かるけどね。じゃ、また後で」
柴田君はそう言うと自分の席に戻っていった。
なんだか光君と雰囲気にてるというか…凄く話しやすい男の子だな。
笑顔とかも光君と似てるし。
まだ知り合いの少ないせいか光君と比較をしてしまう。

