君との距離は1メートル 【完】



「え!?どれどれ?!」





家々を見回して自分の家を探す。写真でしか見てないからすっごく楽しみ。





不意に車のスピードがゆっくりになった。










「……なに?お父さん」





家にでもついたのか、と思ったけどまだノロノロ進む。





「高校生が邪魔で通れない」






え?と思って右の窓から見てみると2人の高校生が車道を歩いてるのが見えた。
狭い車道だから仕方ないんだけど、どく気配がない。





「あれって…杏奈が受けようか迷ってた高校の制服じゃない?」





お母さんの不思議そうな声に反応して2人の高校生の制服に注目してみる。