私が光君を諦めればいい。 大事なのは恋だけじゃないでしょ? 今まで恋ができたのは愛巳の優しさがあったから…光君を好きになったままでいいと言ってくれた愛巳がいたから。 それが一番の解決策だと思う。 これは誰にも言えないな…。 それから12月の今にいたるまで、奏子にも、もちろん愛巳にもあの日のことは言えてない。 まだ私が光君を好きなままだと思ってるはず。 もう好きじゃない。もう好きじゃない。 毎日言い聞かせるのが日課になっちゃった…。