「どうしたの?」
久しぶりの電話に、いつもとは違うドキドキする気持ちがある。
『ねぇ、夕飯食べた?』
「いや、まだだよ」
『じゃあ、一緒に食べない?』
「うん、いいよ…?」
え、うえーーーーーーー?!
『本当?よかった〜!俺の家で食べる?適当なものしかないけど』
一緒にご飯?!食べたことあるけど!でもいいの?!
「そしたら、私の家に来てよ。なんか作るから」
ドキドキする気持ちを抑えながら何を作ろうかなって考える。
『そう?じゃあ今からそっち行くね!』
「ああ、うん。またね!」
電話を切って急いで二階に上がる。
「やっ!早いでしょ?」
ドアを開けるともう光君はベランダにいた。
「どうぞ入って!下で食べよ」
2人で一階までおりてリビングに向かう。
「何か食べたい物とかある?」
なんか彼女っぽいな〜…なんて思いながら光君に聞く。
「なんでもいいよ!なんかごめんな、作らせちゃって」
申し訳なさそうに眉を下げる光君にブンブンと首を振る。
「いいんだよ!料理は女の子に任せて!」
ははっと笑って光君は頷いた。
「そーだね。じゃあ任せました」
ポンと光君は私の頭に手を乗せて優しく撫でた。
「あああ、じゅ、準備するね!」
きっと真っ赤になってる顔をばれないように下を向きながらくるっと後ろを向いて台所に立った。
何?今の。
優しく撫でてくれた感触がまだ残ってる。
ドキドキするのはいつも私ばっかり、と思いながら
冷蔵庫の中から人参を取り出す。

