君との距離は1メートル 【完】





「はいっ」




今の私はやる気100%だ。





美春先生はふふっと笑うと「では、今日のレッスンは終わり」


と言ってフルートを片付け始めた。





「ありがとうございましたっ!」




早く家帰ってさらわなきゃ!



テキパキとフルートを片付けて私はフルート教室を出た。






いつもの帰宅路を今日は早足で歩く。





美春先生は私ならできると思っているってことだよね…?




バッグを握る手に力が入る。





見てて!美春先生!やってやるから!


















「ただいま〜」






って、誰もいないんだった。



シーンと静まり返った家はちょっと不気味で


なんか怖いな…。






お母さん達で3泊4日の旅行家を空けてるから料理は自分でしなきゃ。




ブーブー




料理の支度をしようとすると、ケータイが鳴った。


「光、君?」





画面には光君からの着信の文字。




えっ!電話?!





「は、はいっ!杏奈です」






急いで電話にでると




『あ、出たー!よかった〜』




光君の声が聞こえた。