「あら、大変!光の部屋で休ませてあげなさいよ。客間に布団なんてないからあんたのベッド貸してあげな」
「へっ?!」
な、な、何を言っているんだろう。
母さんは。とてもじゃないけど杏奈を俺の部屋で寝かせるなんてことしたくない。
自分のベッドを使われるなんて恥ずかしい!!
「いや、母さんの部屋のベッドでいいでしょ?」
「何言ってんの?!散らかってる部屋に入れるなんて母さん恥ずかしくてできるわけないじゃない。
光の部屋そんなに散らかってないでしょ?」
「いや、俺だって「いいから!早く!」
うわ〜…。
押し切られてしまったので仕方ない。
「ごめん、杏奈俺の部屋行ける?」
「う…うん…」
苦しそうな声で杏奈は答えるとゆっくりと立ち上がった。
「あ…」
「おっと!大丈夫?」
よろけた杏奈をすかさず支える。
うわぁ…細いな…。
引き寄せた肩は自分より全然厚みがなくてとても薄く感じる。
華奢な体の杏奈だから、より小さく感じる。
「歩ける?」
「ごめん。歩ける…」
よろよろした足取りで歩く杏奈を支えながら上に上がった。

