「唐揚げ買ってきたよ〜!」
にこやかな笑顔で両手に唐揚げの入った紙コップを持ちながら細川が駆け寄ってきた。
あとから来る誠を見ると、
なにか愛おしい物を見るような目でその光景を見ていた。
「お前、全然顔違うな」
からかいたくなって誠に耳打ちする。
「はぁ?」
さっきまでのあの表情は嘘だったのか、というくらい険しい顔でこっちを見てきた。
「はぁ?じゃねーよ。お前があんな優しそうな顔するなんてキモチワルッ!」
ククッと笑い声を上げるのを抑えつつもさっきの誠を思い出すだけで笑ってしまう。
「は?!お前だってそうなんだからな!」
真っ赤になった誠は反撃してきた。
どーせ、反論したいだけだろ?
「あっそ。まぁ、お互い頑張ろーな」
「…お前なぁ…」
誠と言い争っているうちに愛巳たちも帰ってきた。
「それじゃ、行きますか!」
細川の声で俺たちはまた校内を回る。

