「ほら、行こうよ〜」
俺は愛巳にてを引かれつんのめる。
「いや、杏奈達がっー」
引っ張る愛巳を止めて後ろをみる。
ーーほら…。
見えたのは細川と誠(須藤)の後ろで笑いあっている杏奈と誠。
顔を寄せ合ってケータイを見ているみたいだ。
誠の顔を見上げて笑う杏奈の顔は、俺のいつも見ている笑顔と少し違う気がした。
俺といる時はどこか硬い笑顔な気がした。けど、違う。誠といるときは違う。
そんな近くで話さなくてもよくないか?
離れて話せよ…。
なんて、俺がそんな事言える立場でも身分でもないけど。
でも、ただただ胸が苦しくなる。
モヤモヤが止まらない。
恋って意外と厄介なんだな。

