にやにやとした顔でそれ以上何も言わないけど、
誠は絶対分かってる。俺が赤くなる訳を。
「おはよう、光君と誠君」
3人の方へ近づくと、いつもの笑顔で杏奈が手を振ってきた。
「おはよう」
「おはよ!」
すかさず手を振り返して挨拶をする。
「ねぇ!光達は午後でしょ?午前は一緒に回れるんだよね?」
愛巳がグイッとぞでを引っ張ってきて首をかしげた。
あれ?なんかいつもと違う香り…。
愛巳の家の匂いじゃなくて、もっと甘いかんじの香りがした。
「あ、うん。一緒に回れるよ」
「良かった〜!」
満面の笑顔で愛巳は言うと、さぁ行こう!と俺の腕を引っ張って歩き出した。
「えっ!?おい、どこいくんだよ?!」
まだどこ回るか決めてないだろうが!
「えー、テキトーでしょ」
愛巳はのんきそうな声でそう返すと足のスピードを緩めることなく進んだ。
あっ…
チラッと後ろを振り返った時、誠(柴田)と杏奈が2人で仲よさそうに笑っているのが見えた。
ズキン
……痛い。
これ以上見てると胸が壊れそう。
1番仲良いのは光君だよー
そう言ってくれたけど、それは全然喜べる言葉じゃないじゃん。
友達としてってことだろ?
それ以上にはなれないのか?

