「光…?」
返事をしない俺をおかしく思ったみたいで誠がまたカーテンから顔を覗かせた。
「いや…、なんでもない。杏奈たちをむかえにいかなきゃ…」
あっちの誠も来るんだ。
それはきっと杏奈のために。杏奈と一緒にいるために。
「光、大丈夫だって。杏奈ちゃんは少なくともあっちの誠の事をそういう対象では見てないよ」
誠はすぐに追いかけてきて横に並んだ。
「なんでそんなこと言えんだよ」
根拠だってないじゃんか。ムッとして誠を軽く睨みつける。
「いや〜なんとなくね。そんな気がすんの!」
「ふっ、なんだそりゃ!」
ニカっと歯を見せて笑う誠を見ると、こっちまで笑ってしまう。
きっと元気づけようとしてくれてんだよな?

