君との距離は1メートル 【完】







「え?いないよ〜」





一瞬キョトンとした顔をしたが直ぐに首を横に振った。








「ふーん…そっか」









そっけなくそう言ったけど、内心凄くほっとしてる。






ん?でも待てよ。好きな人いないってことは俺の事好きな可能性もないってことだよな。






なんか好きな人いないって言われると凄く複雑な気持になるな。






「それより、この黄色いチューリップさぁ」





杏奈の声ではっと我に返る。





「あぁ、うん」




「私見てると悲しくなっちゃって。当分この本は封印しておいて」




「あ、うん…」






苦笑いをする杏奈から本を受け取る。




その拍子に微かに杏奈の手に触れた。
一瞬ピクっと反応した杏奈の手。


とりあえず気付かないフリをしておく。



「まじか、その本の番外編的なのあるんだけど」





「そうなの?!でも今はいいや。


涙腺崩壊しちゃう」


あはは、と2人で笑いあってそれから




今日の文化祭の話しや、今度やる俺の学校の文化祭の話しになった。