君との距離は1メートル 【完】





『何その生温い覚悟は!

告白するなら気持ちはっきりさせなさいよ』



何故かムキになっている愛巳。


まるで自分のことみたいに必死になっているというか…。





『杏奈はそんなハッキリしない男なんて嫌いだよ。

残念でしたー!』




「はぁ?!俺のどこがハッキリしてなー」

ブツッ…ーツーツー…



最悪だ。愛巳のやつ電話切ったな。






何もかも一方的すぎるだろ。


むしゃくしゃして携帯を放り投げる。



でも、今日の愛巳は変だったな。

こう、ずっと怒っているような、イライラしてるような…。


ストレスを抱えているのだろうか。



ーーー…





『何その生温い覚悟は!

告白するなら気持ちはっきりさせなさいよ』





ー大事な事。逃げていたけど、そうもいかないのかもしれない。




愛巳に言われて急に告白という意味の重さが分かってきた。





杏奈に告白する事で俺のこの先の運命が変わる。




杏奈がいる未来とそうでない未来。




みんなそうなんだ。




隣にいて欲しい人がいて、
その人に隣にいて欲しいから
告白するんだな…。






考えるまでもない当たり前のことだけど、俺にとっては初めての事だからその意味がすごく深く感じる。