「バイバイ」
そう言った光君のキラキラした笑顔が
私に向けてくれた笑顔が……
「杏奈!?」
急に頭を横に振り出した私を見て誠は目を見開いた。
「なんでもないよ…」
好きな人の笑顔って破壊力抜群なんだ…。
どんな笑顔だって、特別な意味の笑顔じゃなくたって、見るだけでドキッとする。
私に向けてくれた笑顔。
それだけで心が舞い上がってしまいそう。
私…結構重症なのかも。
そう思わずにはいられなかった。
「杏奈、マジで大丈夫…?」
「平気だって!」
本気で心配そうな顔をする誠の背中をバシッと叩いて片付けしよう!と誘った。
「お前、ほんと人の背中叩くの好きだよな」
痛そうに顔をしかめて背中をさする誠。
あれ?そんなに強くぶっ叩いたっけな。
「乱暴な人みたいな言い方しないでよ!好きじゃないし!」
でも、今度からはもう少し気をつけよう。と密かに心に誓ったのは誠には秘密にしよう。
「どーだか…」
怪しいものを見る目で誠は私を一瞥するとそこらへんにある段ボールを片していった。

