伝えたぃ想い

やっぱり..
夏紀ちゃんだ。

目の前の光景に固まる私。



「ねぇ!私と一緒の方向じゃん☆帰ろうよ!!」


雅人の服の袖を引っ張って
かわいくおねだりしてる。


周りにはサッカー部の
先輩らしき人達。



「雅人ー送っててやれよ-!!
女の子一人じゃ危ないだろ〜??」


雅人がどんな顔してるのか
怖くて見れなかった。
もし照れて笑っていたら
どうしよぅ...


雅人...断ってくれるよね??










「はぁ..しょ-がねぇなぁ-..」

それは雅人の同意の言葉。


「やったぁ!!☆」





2人で並んで歩いて
まるで...



恋人同士みたぃだよ??




「葵...」



「なみ,私達も帰ろう。」

なみの手をとって歩きだす。
そうじゃなきゃ
そのまま大声で泣いてしまいそうで...






雅人が優しいのは
知ってる。


でも他の女の子に
優しくなんてしなぃで...





声を必死にこらえて
静かに泣いた。