伝えたぃ想い



あまりにも真剣な表情で
真っ直ぐな瞳で見つめてくるカラ
断れなくて...


冷たい水の入ったペットボトルの
ふたを開けて口に含む。




雅人の少しやけた肌に右手で触れて
左手は首に置いた。



言い出しっぺの雅人も
なんだか恥ずかしそうで..
でも絶対目をそらさなかった。




「ちょうだい。」



雅人の言葉を合図に
唇を重ねる。


静まり返った部屋に
コクコクと水を飲む音だけが響いて
なんだかクラクラした。



「ごちそうさま♪」


ぺろッと唇をなめて
悪戯な顔で微笑んだ。




「葵も飲むでしょ?」