雅人..ごめんね?
あなたが初めての人じゃなくて。
でもあんな幸せなキスは
初めてだよ?
「雅人は..初めて?」
「ぅん。」
机の上にふせて
上目使いで少し膨れながら
雅人は答えた。
「..最後のキスは雅人がい-な。」
「当たり前。
だけど...」
雅人は急に起き上がり
私にペットボトルを差し出した。
「??」
「お前探して散々走り回ったら喉渇いた。飲ませてよ。」
えっと..??
つまり..
「..口移し!?」
「ぴんぽーん。」
にやっと笑って私を見つめる。
いじわるだ..
でも
「わ,私口移しなんてしたコトないし..てか自分からキスもしたコトないよ..!//」
躊躇する私に雅人の顔が近づく。
唇がもう少しで触れそうな距離。
近すぎて息が出来ない。
「葵の初めてちょうだいよ。」

