「お仕置き。」
そう言って唇を離すと
はにかんで笑う葵がいた。
「ちょっと座ろ。」
ホッとしたのと走り回った疲れが
ドッとでてきたから
ついでにその部屋で
休憩させてもらうコトにした。
向かい合わせに置いてある椅子に座ると,葵が自分の椅子を俺の隣に引っ張って来てチョコンっと座った。
「ぇへへ」
そして俺の指を
小さな手が掴む。
だからまた頭を撫でてやるんだ。
親ってこんな気持ちなんかなって葵といるとよく思う(笑)
「キス..ぁりがと//」
照れながら小さい声で呟く。
「ん。
葵初めて?」
「...」
言葉に出さずに首を振る。
やっぱりそうだよな?
なんとなく分かっていたコトだったけど
いざホントだと分かると
なぜか無性にムカついて..
いじめたくなった。
俺ってSかも。

