「ここだ..」
さっち俺がいた場所から
迷子センターまでは
かなりの距離があったけど
サッカー部の意地ってコトで
全力疾走。
さすがの俺もしんどいですよ。
早速係りの人に事情を説明し
葵がいるという部屋まで
連れてってもらった。
迷子センターでは
子供たちは同じ場所で
預かるらしぃケド
葵が恥ずかしいって言ったから
個室を貸してくれたらしぃ。
「すみませんでした。」
係りの人に会釈をして
案内された部屋の前に立った。
ドアには窓がなくて
中の様子が見えない。
どんな顔して待ってるかな?
なんて考えながら
ドアを開けた。

