桜井君の体は
あったくて
久しぶりに味わった
誰かの体温。




しばらくしてから
桜井君は帰っていった。


「無理すんなょ。」

帰り際に言った彼の一言が
心の中に残って
大きな大きな支えになっていた。









「桜井君..」


一人残された部屋。


桜井君がいてくれただけで
あんなにも
あったかかったんだね。


彼の温もりを思い出しながら
一人で泣いた。