雅人が私のところから
いなくなってから

冬が過ぎて春が来て

それからあっと言う間に受験が来て、


私達は卒業を迎えていた。





どれだけ平静を装っても
ただ雅人を見かけるだけで..
声を聞くだけで
ドキドキが止まらない。
愛しさが溢れ出すの..







ねぇ雅人..


私、あなたに出会うまで
泣かないのが得意だったの。

だけどね

今じゃ

泣くのを我慢する方法
忘れちゃったよ?





恋しくて恋しくて


どんなに泣いても枯れないの。



私まだ...












「葵ー!!
式も終わったしどっか行こうよ!」



「うん!!なみとも会えなくなっちゃうもんねぇ..」


「絶対離れても会うんだから!」



「うん☆」



そうだよ。


離れたって気持ちは
変わらない。










「ぁ...」