彼は初めて感じた人の温もりに縋り、自分の物にしたいと求めた。
そして一瞬でその温もりに依存した。

気付けば二人してベッドの中。
暗い部屋には私の声が響く。
急展開とはこのことか。
彼と私がこのような関係を築くことなど、きっと誰にも想像できない。
私自身ですら、まだ信じることができていないのだから。


「寂しい」


最中に彼が何度も繰り返すはその言葉。
彼が涙を零した。
その涙は私の頬に落ち、頬を伝ってシーツに染み込む。


空っぽだと思っていた、彼の感情を見た。