彼と同じ空間に居づらくなった私は彼に許可をとり、浴室に移動してシャワーを浴びていた。 雨に濡れて冷たくなった体がシャワーから出る少し熱めのお湯によって温められていく。 体を汚していた泥も排水溝へと流れた。 「……」 冷たい彼を、温めてあげるにはどうしたら。 浴室の中でそればかり考えていた。 彼には余計なお世話とでも言われてしまうだろう。 あまり長く浴室を使っているのも悪いので、すぐに上がる。 彼に借りた男物のパーカーに着替え、リビングへ戻るとソファの上で彼が寝ていた。