騒ぎを聞きつけ、他のクラスの生徒や教員が集まってくる。
その中に、真っ先に見つけた彼の姿。
心配そうな表情をして、私を見つめていた。
彼を安心させようと笑顔を作れば、彼が駆け寄ってくる。


「どうしたの、菜々美」
「ごめん夏目。ごめんね。我慢、できなかった」


また夏目が汚れてしまう。