自分の筆箱に入っていたコンパスが目に入った。
だからそれを無事な方の手でつかみ、コンパスの針を彼女の桃色の頬に突き刺した。
目を狙ったつもりだったのだが外れたらしい。
彼女が怯んだ隙に彼女の肩を渾身の力を込めて押した。
彼女は驚いた表情のままバランスを崩す。

ガシャンと何かが割れた音がした。
ついでに女の甲高い悲鳴も聞こえた。

次の瞬間、目の前には悲惨な光景が広がっていた。