みすみの花が開くとき

青井英兎は溜息をついた。


誠…。無事で良かった…。

お見舞いにでも行こうかな。





…僕には、誠を刺したのが誰だか判る。

僕がそいつでも、きっと、同じ事をしたから。





誠が居る病院に向かう。





問題は、誠がまだ生きている事。

それでは、そいつが納得しない事。

そして、雪お姉ちゃんが誠を選び、共にいる事。





溜息。





みんな、幸せになりたいだけなのに…。

どうして、こう悲しみや憎しみばかり生まれるんだろう…。