みすみの花が開くとき

五十嵐柾は携帯電話を握り締めた。

携帯電話がミシミシと鳴く。





家を飛び出す。

向かう先は、誠が居る病院。





誠が刺されただと…!





クソ!

なんで、俺は肝心な時に、いつも出遅れるんだ!

雪が傷付いた時だって…!





…もうこれ以上、俺の大切な連中を傷付けられてたまるか!