みすみの花が開くとき

光如は明凪の校門をくぐった。

周りを見回す。

統一された白が眩しい。

さすがに夏休み中、生徒の影は少ない。


「雪ちゃん…」


共学校か…。

もたついてたのは俺だけなのかもな…。





俺の事なんて、忘れてるかもな。

いや、俺の事なんて、忘れた方がいいだろうな。





…雪ちゃん…。





雪は今は放送部で、校舎内に居るはずだと聞いていた。


「放送室かな…」


歩き出す。


どっちが放送室だろう?