みすみの花が開くとき

声の出所は、すぐに判った。

俺達が駆けつけた時、雪の服は乱されてて、俺の身体は勝手に動いてた…。



俺達を止めたのは、聡兄ぃの叔父さんだった。

叔父さんは俺達と矢追の間に入って、矢追を一発はたいた。



雪は紅葉と閑に慰められてた。

俺が近づこうとしたら、ビビられたよ。

俺の服には、矢追の返り血が付いていた。


矢追は叔父さんの部屋に強制連行。

その夜は、それだけで済んだ、ったら、アレだけどよ。



その夜は、それだけで済んだんだ。