恋する Tinker Bell *°.






あたしの質問に

彼は呆れ顔を浮かべる




「……そりゃ
送るからに決まってるでしょ?


そんな状態で…

一人で帰れるの?」





そう言って
彼が握ったあたしの手は


ーーーまだ

微かにふるえていてーーーー




「……ありがとぅ……」




小さく呟いた

不器用なあたしの一言に
応えるように


繋いだ手をギュッと握った

彼の優しいぬくもりが



また、会いたくて

ギュってしてほしくて




その日から

恋しくて仕方なかったの……ーーー