「あなた、名を何と言うの?」
いまは、馬車の中だ。
「すみません。私には名前などございません。」
「ん~じゃあこれからアレンね!!」
「承知しました。これからよろしくお願いいたします。お嬢様。」
「私、お嬢様って呼ばれるの嫌いなの。
 ルカ・ミルヒですわ。ルカと呼んでください。」
「かしこまりました。ルカ様。」
「ねぇ!ところであなた何歳?」