「何かあったら、いえ、何かある前にすぐに連絡してください」 「いや、何かある前は無理でしょ」 笑いながら言う私にまだ心配そうな表情の珠羅。 「そんな顔しないで、私は大丈夫だから。でも珠羅が居ないのは寂しいから、頻繁に連絡しよーかな」 「私も寂しいので、お嬢様からのご連絡でしたら毎日でも喜んでお待ちしております」 最後のほうは軽い冗談で言ったのに。珠羅は本当に優しい。